
Clip Stabilizer
超小型軽量ガス缶脚
登山、キャンプでの湯沸かしや調理に欠かせない道具といえばバーナー(火器)。固形やアルコールなど、燃料によって種類はいくつかありますが、なんといっても簡単で高火力の「カートリッジ式ガスバーナー」が圧倒的なシェアと人気を誇っています。
「Clip Stabilizer(クリップスタビライザー)」は、そのガスカートリッジ(ガス缶)の縁(ふち)に取り付けるだけで、フレキシブルな安定をもたらすことができる
"OGAWAND"としては初の「3Dプリンター」で制作したアイテムとなります。
当たり前を疑うこと
ガスカートリッジは「ガス缶」や「OD缶」 と呼ばれ、登山では容量別に小型の「110サイズ」と中型の「250サイズ」が主流で、バーナーの多くは、ガス缶の上部に接続して使うことになります。使用時は下部にガス缶、上部にバーナーヘッドという縦長の構成になり、その上にクッカーを置いて、湯沸かしや調理をするわけですが、水分などの比重の重いものが上にくるので(重心が上の方に集中し)グラグラと不安定な状態になってしまうのを多くの人が感じていると思います。
その不安定さを解消すべく「スタビライザー」というガス缶に取り付ける「補助パーツ(脚)」が存在するのですが、それは長年、当たり前のように「三本脚」で、中央の連結部から、脚が120度の角度で展開されるというものがほとんどです。確かに「三本脚」というのは、「最も少ない点で平面を形成できる」効率的で美しい構造ではありますが、実は背の高いものや、フィールドなどの不整地にはあまり向いていません。効率的=軽量化にも貢献できるので、山道具としては一利があるものの、スタビライザーが本来、求められることは、ガス缶を含めた「クッキングシステムを安定させる」ことであり、小型化や軽量化が達成されるのであれば、むしろ脚の数は多くても構わないのです。





