「Ultra〜」という生地は、高強度ポリエチレン繊維（UHMWPE）と、完全リサイクルされた高強度ポリエステルを混合した織物生地「UltraWeave」の裏側に、防水性200psiの「RUV™フィルム」をラミネートして構成されています。つまり、表地（一層目）と裏地（二層目）の2レイヤー構造の生地です。厚さによって 50、100、200、400、800デニールと異なるラインナップがありますが、”OGAWAND”では、軽量なバックパックに使う生地として最もバランスが良い「Ultra 200x」を採用。触った感じも軽すぎず、かと言って、やぼったくもない「ちょうどいい感じの軽快さ」です。

表地の「UltraWeave」は、ほど良いしなやかさを持ちながら、非常に優れた強度と耐摩耗性、そして軽さを併せ持った素材です。これに「Ultra-PE CrossPly」という「X-Pac」のような格子の入ったシート状のフィルムを裏面に貼り付けることで、適度な剛性と強固な防水性を生み出しています。（防水性200psiとは耐水圧で言うと約140,000㎜ ! ）通常、防水性を高めるには、より厚いフィルムを挟んだり、コーティングを施す必要があり、生地そのものがゴワゴワと扱いにくなり、重量も増えがちです。「UltraWeave」の織物という特性が、このようなシート状のフィルムとの相性がよく、「Ultra200x」で言えば 3.9 oz/yd²と、今までの生地と比べると約20～30%ほど軽量になっています。​​また、繊維、フィルムの多くは、ペットボトルをリサイクルしたものを使うなど、環境への配慮にも貢献しています。先程、この生地は「2レイヤー」と紹介しましたが、もはや複雑な要素を併せ持つ高機能な一枚地の生地と言っていいのかもしれません。